7 家中屋敷 (武家屋敷ともいう)
 
 多度津藩士達が住んでいた、現在の新町の西部一帯の地を、「家中」と今でも稱している。
この家中屋敷は、町家と少し変って、先づ気付くことは、道巾の広いこと、その道が到る処で、直角に角っていて、一見して行詰りのように見えることである。
 この突き当りのように見えるのも、戰略上のことで、敵が攻めて来て、一寸慌てると、「アアここで行き詰りか」と思って後へ帰えるとのことである。
 今は、大部分の家が新築や、建替えしているが、そのうち数軒は、当時のままのものもある。但し内部は殆ど改造しているので、昔話しに聞く、大釜、広い納戸などは取壊して見ることは出来ないが、兎角、町家と変って、物静かな、城下町特有とでも言うか、一種、落ちつきのある静かな、たた住まいである。

 陣屋 御厩跡 旧藩士 浅見邸門塀 (現町立資料館)
武家屋敷 富井家

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