7 多度津の遊郭 |
昔、多度津の西浜に遊郭と云うものがあった。一方が多度津山で北側がすぐ海になっていたという。 したがって船頭さん達の徒然の遊び場として栄えていた。 馴染みともなると、遊女が小舟で親舟へ乗りつけて、炊事をしたり、洗濯をしたりしていたという。 広島県木の江にも、こんな話しはある。 一時は昼と夜が反対の色街として栄えていたが、昭和20年8月の終戰による政令の大改革ともいうべき売春禁止法なるものが施行され、全面的に転廃業の止むなきに立ち到り、さしもの昼夜、絃歌さざめき、なまめかしさ一杯漂っていたこの色街・西浜は一変して淋しくなり全く裏町のような感じのするたたずまいとなっている。 |
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