8 香川県立多度津一等測候所 (多度津家中新町)
 
 多度津家中、浜手にある、現在の、高松気象台多度津測候所の前進である。
明治24年6月内務省告示で、この地に測候所を設けることになり、翌25年8月に測候所が建ったのである。名稱こそ今は変わっているが、80年にも及ぶ現在も、日夜気象観測に従事している。
 この附近も藩政時代は京極藩の調練場であった。海岸線には老松が海風に曝され、デカイ「根上り松」が並んでいた。昔は海水浴場としても有名であった処である。
 この庁舎は、昭和39年5月19日解体され、現在のモダン新庁舎となっている。
なお、この古い昔の建物は解体し、現在では予讃線鴨川駅の南「城山温泉」の入口に原型そのままに移設し、これを府中村の老人ホームとして利用している。

 多度津測候所は高松地方気象台よりも古く,香川県で一番初めにできた測候所でしたが,平成13年3月に観測業務が無人化され,多度津特別地域気象観測所として生まれ替わり,測候所は閉鎖されてその長い歴史を閉じました.
 多度津町立資料館では,これを記念して「多度津測候所回顧展 さようなら測候所 100年の軌跡」を開催しました.
昭和13年ごろの多度津測候所

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