4 家中(大栴檀・おおせんだん)
 

 多度津町大字新町のうち、私の今、住んでいる附近を大栴檀(おおせんだん)と、土地台帳面にある。古老からの聞くところ、家中天神さん周辺には大きい栴檀の木が沢山繁っていたという。私の知る範囲でも十数本の二抱もある栴檀を最近まで知っている。私のうちの屋敷内にも、何十年か判らない大きいのが一本あったが、道を拡張の際、切り倒したが、とても太い大きなものであった。
 昔から、この栴檀の木が多かったことからして、地名になったのであろう。
また色々と古い本の中には、この地のことを「大戰談」(おおせんだんと読む)と書いてあるものもある。
 この由来として、昔、源平合戰の時、この浜手に源義経らが上陸して、海上安全を祈願した史実もあるので、おそらく、この地で、兵定をしたと思われ、そこで、「大戰談」(軍評定)をしたのが起こりであると今に伝えられている。


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