第二目 迷信の一部


朝、茶柱が立つと、その日は縁起がよい
耳が朝、右、夕べ左が、かゆいと ええことがある
あらめの汁を門口へ打つと客が多い
一文銭を釘で庭へ打ち込むと歯痛が止まる
鳥の鳴き声が悪いと、死人がある
坐っていてシビレがきれたら、藁スベにツバをつけて額に貼ると直る
「目イボ」が出たら、つげの櫛を温(ぬ)くめて、目に当てると直る。(危険なことだ)
敷居を踏むと、亭主の頭を踏むと同じで、その家は栄ない
床柱や、大黒柱に傷をつけると、そこの主人が病気する
家に不幸があると、神さんの花立てが落ちる
オクドさん(かまど)の火がブーと鳴ることがある。これを「火が吹いた」といい、火の神さんがお勇みになったと言い、よろこぶ
朝「火が吹く」と、お金が入って来る。
夕方「火が吹く」とこれは忌まれる。
屋敷の中へ、ぶどう・そてつ・しきみを植えるもんでない。
(以上、高見・佐柳で)



 
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