2 二月朔日 (太郎づいたちとも云う)
 

 農家は、この日は休む。
 百々手祭り(昔は太郎朔日に行った)近頃は(社日百々手をしている)

 この百々手祭りの儀式は昔は大抵の部落で行われていたが、今は殆んど廃れているが、三豊郡の荘内半島や、粟島では、今も古式豊かにこの百々手祭りが続けられ、度々TVで放送されている。
 堀江部落も、ここ十年位い前までは、村社弘浜八幡宮境内で射弓の儀式が行なわれていた。
 何年目にか廻って来る頭屋組が直径2m位いの大的を作り、それを頭屋に当った家の男子が、紋つき袴で順番に弓を射て、その年、悪魔、悪虫を退散させ、また豊穣を祈るという儀式である。
然し、この古式豊かな、百々手行事も昭和20年8月の終戰以来、各地とも同様、次第に衰えて、今では殆どやらない。

堀江の百々手祭り
嘉吉叔父右の和服
昭和12年頃のもの(茂市撮す)


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