第二節　多度津附近の年中行事

全国何れの地でも大体似通ったもので、そう大したものでもないが、本項では特に、多度津を中心にして、昔からの慣行やその他について見ようと思う。 　今は町といわず、農村部といわず殆んどが新暦でするようになっているが、昔は旧暦に依ってこの諸行事は行なわれていたのである。 然し、一部の地区では、依然として、旧暦によっているところも多少ある。但し新暦によると季節感が全くなく、一例を挙げると、「ひな祭り」にはまだ桃も、柳の新芽もなく淋しい「ひな」壇になるようなことである。でははじめるとするかナァー

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