18 金比羅さん、お山へ行く話(昔話)
 
 須賀町の金比羅さんの御神体は大きい岩だという。昔、あそこに夜々光るものがあるので里人が不思議に思って行って見ると、金比羅さんが岩に腰を掛けて「サテ、今から何処へ行って住もうかなぁ」と考えていたそうな。
そこで、里人は「この南の方に象頭山という大きいお山がある」と言ったら「それじゃ、そこへ行かう」と言って、行てしもうた。その腰掛けていた岩が今の御神体であると言い伝えられている。

◎ ほんとうに罰があたるかも知らんが、この時に、里人が金比羅さんにお願して多度津山へでもご案内していたら、多度津の町も、今よりちっとは、ましな町になったことだろう。ほんとに惜しいことをしたものだ。「この罰当り奴」


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