19 権五郎神社の片目鮒
 
 多度津堀町付近を今でも年寄りは、権五郎小路という。この小路に一寸立派な玉垣の中に御霊神社を祀ってある。通稱これを権五郎さんと呼んでいる。
 昔、この社の側に柳の木があり、池もあったと言う。これを人々は柳の井戸と稱し、ここに住む鮒は凡てが片目であったという。昔、北條景政公も片目であったとかで、これに因をなした言い伝えと思われる。
なおこの片目の魚については、高野山、その他、各地にもこれと同様な伝説は多いらしい。


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