1 子守り唄
 
ねんねんコロリンねんころり
ねんねの お守りは どこへいた        
あの山越えて 里へいた
里のみやげに 何もろた
カンカン太鼓に笙の笛
それもろて 何にする
吹いたり 叩いたりして遊ぶ
ネンネン コロリ
ねんころり


 こんな子守り唄であったと思う。当地附近では、一種哀調を帯びた、低い声で、若い母親などは裏の畑にでも出て夕宵せまる頃、必度頬に涙が流れていたことでしょう。


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