佐柳島での昔噺のつづき
○ 藁(わら)16把     (佐柳島 長崎の渡辺テル婆さん)
 
 昔、ある所に美しい娘さんがあった。村の若い者が嫁にくれと頼んで来るので、おばあさんが一把の藁が一六把になれば娘を嫁にやると言った。頓智のええ若者が居って、ばあさんとこへ来て、
  一寸入れば二把(庭)ござる
  庭の隅には九把(鍬)ござる
  婆さんの額には四把(シワ)ござる
  門にある一把を入れて一六把
といって、とうとう娘を嫁さんに貰ったそうな。


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