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2017/08/28 更新

2007年の戦争資料展で特別展示された、両親手づくりの教科書が、福井県教育博物館で紹介されました

多度津町立資料館では、先の大戦の終戦を記念して、毎年８月に戦争資料展を開催しています。今年2017年の様子はこちらからご覧になれます。 　丁度10年前の2007年には特別展示として手書き教科書が展示されました。昭和22(1947)年に小学校に入学した私たちは、戦後の窮乏期にあって、教科書は全員には渡らず、籤引きに漏れた子供は、教科書を借りてきて親が手書きで用意しました。私も父が写した手書き教科書でしたが、幼友達の景山寛司君(通称寛ちゃん)の所では、絵の得意なお父さんが主に挿絵を描き、文字はお父さんとお母さん お二人の手になるもので、きちんと装丁された立派な本になっていました。 　これが60年後の2007年、寛ちゃんちの実家から見つかったのです。その年、彼の好意によって「両親手書きの教科書」として資料館において特別展示され、たくさんの人びとに見ていただきました。 　戦争資料展の終了とともに、このページへアクセスするためのリンクが見つけにくくなって、ほとんど忘れられてしまっていたのですが、この度、福井県教育博物館の方の目にとまり、この手書き教科書が同館においてご紹介していただけることになりました。左の写真のように、同館の展示室Ｃ「教科書の歴史」において常設展示されるとともに、全ページコピーを直接手にとって見ていただけることとなりました。 　これを機会に、手書き教科書の全ページを直接ご覧いただけるように再編集いたしました。 福井県教育博物館　展示室Ｃ「教科書の歴史」 手書き教科書の展示と閲覧用コピー 福井県教育博物館

オリジナル教科書と手書き教科書

手書き教科書（コピー）を手にとってみることができます。 下に手書き教科書の全ページをオリジナルと比較しながら（一部）掲載いたします。

手書きの教科書（こくご　一、昭和22年）

表紙（手書き） 表紙（オリジナル） 広島大学図書館所蔵　（画像掲載許可取得済み）

見開き（手書き）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　見開き（オリジナル）

もくろく（オリジナル）

もくろく（手書き）

一　みんないいこ（オリジナル）

一　みんないいこ（手書き） 以下は手書き教科書の全ページ

二　なのはな

四　たまいれ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三　むすんでひらいて 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ひらいて」は書き足されています

四　たまいれ

五　かくれんぼ

七　よみかき　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　六　もちもの

八　あさのこくばん　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　七　よみかき

九　ゆうやけ　こやけ

十　ゆうぎ

十　ゆうぎ

十一　あいさつ　　　　　　　　　　　　十　ゆうぎ

十二　人のかお　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　十一　あいさつ

十三　手と足　　　　　　　　　　　　　　　　　十二　人のかお

十四　ひとつのことばから　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　十三　手と足

十四　ひとつのことばから

十五　みたいもの

十六　だんだんくわしくなる　　　　　　　　　　　　　　　　　十五　みたいもの

十六　だんだんくわしくなる

十七　山のつつじ

十八　お月さんのくに（一）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　十七　山のつつじ

十八　お月さんのくに（二）

十八　お月さんのくに（三） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（二）になっています。

十八　お月さんのくに（五）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　十八　お月さんのくに（四）

十八　お月さんのくに（六）

十八　お月さんのくに（七）

十八　お月さんのくに（九）　　　　　　　　　　　　　　　　　十八　お月さんのくに（八）

十八　お月さんのくに（十）

十八　お月さんのくに（十一）

十八　お月さんのくに（十二）

五十音表

一年で習う漢字

裏表紙

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