20100705 東北地方


 防災科学技術研究所に登録しておけば,KiK-net観測データとして登録された地震波の案内メールを送ってもらえて,直ちに波形データを入手することができます.

例えば,2010年7月5日06:56の地震では,下のようなメールが送られてきました.
地震諸元と,観測点での最大加速度の数値データ羅列されています.最大加速度順に並べられていますから,どこで大きい加速度が観測されたかということは分かりますが,全体像はつかみにくいものです.

以下の強震データを登録しましたのでお知らせします。
地震発生時刻 2010/07/05-06:56:00
震央北緯 39.6°
震央東経 142.7°
震源深さ 30.0km
マグニチュード M6.3
観測点コード 北緯 東経 最大加速度 観測点名
IWTH02 39.82N 141.39E 115.1gal 玉山
IWTH14 39.74N 141.91E 043.3gal 田老
AKTH14 40.06N 140.81E 036.4gal 鹿角
IWTH21 39.47N 141.94E 036.2gal 山田
AOMH16 40.46N 141.10E 033.1gal 新郷
IWTH23 39.27N 141.83E 032.2gal 釜石
IWTH27 39.03N 141.54E 031.6gal 陸前高田
.... ... ... ... 以下続く

これまで,K-NET/KiK-netの観測データをもとに,地図上に加速度分布を描くことのできるソフトKenMap8eqを公開しておりましたが,そのためのデータファイルの作成が結構面倒でした.そこで,このメールをテキストファイルに保存するだけで,それを読み取って加速度分布図を描けるようにしました.
KenMap8eqのページをご覧ください.

 これによって作成された加速度分布図です.




また,カラーグラデーションを用いて分布図を描いてみますと下図のようになります.
玉山だけ,突出して大きな加速度になっています.




防災科研のホームページで暫定的に図示されている分布図は下の通りです.



観測点記号が図を覆い尽くして,肝心の分布は明瞭ではありません.


 KenMap8eq31では,「公開メール」にチェックを入れて,上のメールを読み込むだけで,上の2枚の加速度分布図を描くことができます.




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