第五項 町をあげての関心事

 町をあげての関心事である多度津町臨海土地造成事業(56万坪)は、A地区はほぼ工程どおり、B地区は予定の工程より4%ほど早く進んでいる。
 埋立計画図に示されているように両地区とも作業船の出入口約100mを残し、下部護岸は全部完成し、現在は台風対策として浚渫船7隻を導入し、護岸後部補強のための土砂の捨吹き、セルラーブロックのコンクリート補強など万全の措置をしている。
 A地区進入道路(巾員9m)は、すでに完成し、現在B地区進入道路(巾員9m・一部16m)の用地買収に入っているが、今年末にはこれも完成する予定。
 昭和46年度には、さらに大型浚渫船2隻を加え計9隻で護岸背後に巾50m(一部200m)の土地と防浪壁を完成させる予定。
 ここ1年間、工事は昼夜兼行でなされるため、町では海岸線に住む町民の協力を要請している。
 進出企業については、すでに発表されたとおり、三井物産の鉄鋼加工センター、鉄鋼流通センター、同原料センターと四国電力の電源用地、佐伯建設の作業及び修理基地、四国化成の建材工場の進出が決定している。
 進出が予定され中止となった大倉工業予定地(約17万坪)については、現在数社から進出の引きあいが出ているが、@公害のない業種、A地元既存企業の繁栄に役立つもの、B工業用水の使用量が少ないもの、C将来性のある企業、という基本的条件を熟慮して現在、中型造船所(使用土地10万坪20万坪級の船渠)が予定されている。これにはわが国の三大橋梁メーカーのうち最も将来性のあるK社(5万坪)その他、2・3社が9月中に決定すると見られる。
 事業の経費には町費は使わず、進出企業及び土地購入者の負担で進められているユニークな事業に、町民の期待は大きい。
                              
事  業  名   工 事 期 間

事  業  費   
造成計画概数  
            
工事施工者    
多度津町臨海土地造成事業
昭和45年12月1日着工
昭和48年10月31日竣工
10、040、000(千円)
造成面積 A地区   642,000平方メートル
     B地区 1,222,000平方メートル
      計  1,864,000平方メートル
A地区 三井物産建設部
B地区 佐伯建設 



ちらし寿司多度津町立資料館在郷風土記もくじ前へ次へ
inserted by FC2 system