第四項 絵はがき
 1.測候所付近の多度津海岸
 
  

写真の説明について (1)
 この古い絵はがき2枚は、私の書斎整理中に出てきたもので、記憶によると小学校の時、買ったもので、大変な喜びである。もう紛失してはと、ここへ納めた。上の写真は、現在の多度津測候所を中心として、家中の一部・蛭子部落附近で、遠く多度津桃山(桃陵公園・多度津港)が望まれる実に美しい海岸線で、測候所裏手の海岸は、海水浴場として広く知られていた。中央の大きい建物は、大宮練炭工場で、その上の白く海へ突出しているのは「天神波戸」で私達子供時代、この波戸先からジャンプが出来るようになると一人前とされていたものである。
 手前が蛭子部落で、この当時、木造手漕漁船が7〜80隻もあったことを覚えている。
 その後、この波戸の東側に昭和12年3月蛭子漁港が新設され、また、西側一帯は、埋立てられて、現在の「日の出団地」が出来た。
 更には、昭和45年12月1日より次の頁のような広大な「臨海工業用地」造成の起工式後、昼夜兼行で、前方多度津港を中心に東側を「A区」西側を「B区」として計、56万坪(旧市街地に匹敵する)昭和48年10月を目途として進められている。
ここに、四国電力・三井物産・佐伯建設・川田工業・昭和石油など大手工場の進出が決定している。
 この美しい海岸線は、全く昔話となって仕舞った。町発展の見地から、大工場誘致も結構であるが、何れ大なり小なりの公害も予想される。公害防止には、各々会社に防止施設は義務づけられるが、私達も常に監視の眼を光らすことも必要であろう。

 ここに掲載されている2枚の絵はがきセットは絵はがきのページをご覧ください

ちらし寿司多度津町立資料館在郷風土記もくじ前へ次へ
inserted by FC2 system