17 桜宮の起り 忠魂社
 
 多度津町桜川畔、榜立神社の左手に鎮座しているのが、多度津町戰歿者を祀ってある社で、この社は、昭和2年5月、多度津町在郷軍人会が主体となって、現在多小校正門東側に建立したもので、当時この社を「忠魂堂」と称し、明治10年西南役以降の戰歿者を祭神として、毎年盛大な慰霊祭が軍人会主体で行われていたが、昭和20年8月15日敗戰となって、米占領政策によって破棄通告を受けたのであるが、当時心ある有志、相謀り夜間を利用して、この堂社を解体し、ひそかに榜立神社境内に運び、永らく費して復元し、桜宮と改めた。
 その後、昭和26年4月に宗教法人として正式に認可され、社号を「桜宮忠魂社」と号し、同28年8月1日、桜宮忠魂社格立奉告祭を執行して、現在に到っている。

桜宮 桜宮

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