3 民謡
 

 農家の仕事は強(き)ついので、仕事の合間に歌を取り入れて、少しでも軽くするのがねらい。
これらの仕事には、昔から、田植え・草取り・籾すり・粉ひき・米搗き・糸曳き、などの歌があり、この他に、山仕事(木こり歌)土突き(どうづき)歌など、それそれの仕事に合うようなリズムを持っていて、長短、強弱それそれの特色をもっている。
ここではその二・三を紹介することにした。但し何処で歌われていたかは知らぬ。

逢いに来たのに阿波讃岐(あわさぬき)、高知向かんせ 愛媛県。

様は紺がせ来るとゆた(言う)が、もつれがせかい、口ばかり。

山に伐る木は沢山あれど、思い切る気は、さらにない。

酒屋の番頭は、お花の蕾、朝も咲け咲け晩も酒(咲け)


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