現代の多度津町概況


(注)この概況図は、昭和45年春のもので、その年の春から臨海工業土地造成のため、末尾記事のように全面的に変わっている。(末尾付図参照
町の概況
 多度津町は海陸交通の要衝で、昔から金比羅宮参詣の玄関口にして、香川県の中央部、瀬戸内海に面し、東南に讃岐平野、遙かに阿讃の連峰を望み、また、「天人の舞える姿や瀬戸の海」と激賞された海の銀座を一望に見おろす小高い丘に、自然美と人工美の調和した名園「桃陵公園」をもち眺望絶景、桜の名所として四国随一の評がある。
 この公園には母性愛の象徴として名高い「一太郎やーい」の母像が今なお沖行く舟々に呼びかけている。
 市街地の西方二粁にある屏風ヶ浦公園は延々に亘る長汀曲浦、白砂青松の海岸寺海水浴場、また東方一粁には四国霊場七十七番の札所「道隆寺」、中央部には全国三十万余の拳士を擁する日本少林寺拳法総本部がある。
 港は雷電為右ヱ門や有名な森の石松の金比羅代参時代から拓けた古くからの良港である。

多度津への交通
陸上
国鉄多度津駅は、予讃・土讃線の分岐点として、多度津より高松−30分、松山−2時間30分、高知−2時間20分で結び、また琴参バス路線は町周辺の主要観光都市に連絡し30分毎に運転している。
海上
中国・四国の最短距離を結ぶ、鉄道連絡鞆−尾道便、瀬戸内海汽船の双胴フェリーが多度津−鞆(福山市)間を85分で1日9往復運航しておる外、三洋汽船の多度津−笠岡間を1日2往復便がある。
 まず初めに、多度津町の様子を示す地図がありますが、これは、何かのパンフレットのコピーで、あまりはっきりとはしていません。
 今では、海上交通はすっかりさびれて、多度津−福山間のフェリーが1日4往復、三洋汽船が多度津−高見島−佐柳島を結ぶだけになってしまいました。

裏のページには、桃陵公園の絵はがきからとったコピー2枚と父の描いた漫画絵が載っています。

 桜!!満開の桃陵公園

 (公園展望台より多度津港を見る)

白方海水浴スナップ 一太郎やーい
 



現在の多度町中央部


                  国土地理院ウォッちずをもとに作成しました

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