(注)この概況図は、昭和45年春のもので、その年の春から臨海工業土地造成のため、末尾記事のように全面的に変わっている。(末尾付図参照) |
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町の概況
多度津町は海陸交通の要衝で、昔から金比羅宮参詣の玄関口にして、香川県の中央部、瀬戸内海に面し、東南に讃岐平野、遙かに阿讃の連峰を望み、また、「天人の舞える姿や瀬戸の海」と激賞された海の銀座を一望に見おろす小高い丘に、自然美と人工美の調和した名園「桃陵公園」をもち眺望絶景、桜の名所として四国随一の評がある。
この公園には母性愛の象徴として名高い「一太郎やーい」の母像が今なお沖行く舟々に呼びかけている。
市街地の西方二粁にある屏風ヶ浦公園は延々に亘る長汀曲浦、白砂青松の海岸寺海水浴場、また東方一粁には四国霊場七十七番の札所「道隆寺」、中央部には全国三十万余の拳士を擁する日本少林寺拳法総本部がある。
港は雷電為右ヱ門や有名な森の石松の金比羅代参時代から拓けた古くからの良港である。 |