39 片葉の葦
これも高見島にあるいい伝えで、この島の西浦部落に海に面して小さい大師堂がある。昔信心な人が夢告げでお大師さんがこの西浦へ上がられたので、急いで行って見ると杖をついたお大師さんの石像が残っていたのでそれをお祀りしたという。
この時、お大師さんは、葦の葉で目を突いたので、持っていた杖で、葦の片葉をなき拂われたので、それから後というものは、この辺に生えている葦はすべて片葉であるそうだ。
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