38 そば(蕎麦)替え島(二面島) | ||||
高見島と詫間の粟島の間に小さい島がある。現在は二面島灯台が建っている。ここは灯台が建つぐらいだから潮の流れも早く昔は度々難破船があってその救助は所属の粟島から出向いていたが、度々のことで大変困っていた。 偶々粟島に悧こうな役人があって、高見島へ来て、この島は粟島の方が近いけど潮流や何かの関係で大変手間がかかるので、ただで(無償)高見の方へ差上げたいが、どうかと云ったら、高見側は大変よろこんで、「只では気の毒なから毎年「そば」一升差上げると言った。そこで「そば一升」を貰うことにして、この島は高見のものとなった。それから粟島ではこの島を「そば替え島」とよんでいる。 このそば替え島、「二面島」は私も昭和36年春、公用で視察に行ったことがある。何しろ潮流が早いし海面スレスレに岩礁の大きいのが幾つもあって、危険海域である。無人燈台が設置され、海上水路部の職員が時々検査に行っている。
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