2 小豆洗い
 
 この言い伝えも、堀江部落の中程を貫流している小さい川にまつわる言い伝えである。この川巾は一米そこそこの小川である。
場所は部落の中心地辺にある毘沙門さんを祀る小さい祠のすぐそばを流れているこの小川で、雨の降る夜などはよくザァザァと丁度小豆を洗っているような音がする。
古老達は、昔、狸の仕業だろうと言っている。
 子供達も恐がって、雨の降る晩などは、一人でよう外へ出なかったそうだ。


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