5 振宇津志塚 (ふりうつしづか・地名伝承) |
多度津町の東、北鴨の部落に振宇津志という地名が残っている。 昔、北鴨の道隆寺を開いた偉いお坊さんに、百姓共は、三石三斗の強米を炊いて、これを車で運んでいたその途中、この塚の前を通りかかると、突然車が引くり返えって、積んでいた強米が、ふりうつされてしまった。 今までは、この塚は村の人々はお祀りもしないし、いつも粗末にしていたという。 それからは、その崇りを恐れて、毎年三月七日に大饗(おうぎょう)といって、今の鴨市の日に、お米三合三勺を炊いて、この塚を祀るようになって、今につづいている。 |
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